ITエンジニア3〜5年目が転職を考えるとき、最初に確認すべき3つのこと

こんにちは。

「会社の方向性と、自分のやりたいことがズレてきた気がする」

IT業界で3〜5年目になると、こんな気持ちが芽生えてくる人が多いのではないでしょうか。

私は20年以上、現場のエンジニアとしてさまざまなプロジェクトや会社を経験してきました。その中で、転職を成功させた人も、失敗した人も、たくさん見てきました。

今回は、転職を考え始めたITエンジニアが、動き出す前に確認しておくべき3つのことをお伝えします。


「会社との方向性のズレ」は、転職理由として正当です

まず、「会社の方向性と自分の方向性がズレている」という理由で転職を考えることは、まったく正当です。

方向性がズレたまま働き続けると、じわじわとやる気が失われていきます。やる気がない状態で淡々と作業をこなしていると、自分のキャリアに投資する時間や気力も削られていきます。

最近「静かな退職」という言葉をよく聞きます。必要最低限の仕事だけをこなし、それ以上は何もしないという働き方です。もしかすると、「会社との方向性のズレ」が静かな退職を生む一番の原因かもしれません。

方向性が合う会社を探して新しい環境で頑張る方が、個人にとっても、会社にとっても、長い目で見ればプラスです。

ただし、転職を決断する前に確認しておくべきことがあります。


確認すべき3つのこと

1. 退職の原因は「会社」か「仕事内容」か

これが一番重要です。

転職理由を自分の中で明確にしないまま動いてしまうと、新しい会社に入っても「何も変わらなかった」という事態になります。現場でも、そういうケースを何度も見てきました。

確認してほしいのは以下の点です。

  • 嫌なのは、今の会社の文化・方針なのか
  • 嫌なのは、今やっている仕事の内容・技術領域なのか

この2つは、まったく別の問題です。会社の文化や方針を内側から変えるには大きなエネルギーが必要です。なので、会社が嫌なら転職が有効な解決策になります。一方、仕事内容が嫌なのであれば、転職先を選ぶ際に職種や技術領域をしっかり確認することが重要です。同じ職種のまま転職しても、状況が変わらないリスクがあります。

私自身は転職のたびに、「仕事内容が今の会社よりも広がるかどうか」を基準にしてきました。仕事内容の範囲が大きくなるような転職を繰り返すことで、できることが増え、経験を積み上げることができたと感じています。転職先を選ぶ際の一つの基準として参考にしてみてください。

転職活動を始める前に、「自分が本当に変えたいのは何か」を紙に書き出して整理することをおすすめします。

2. 自分のスキルの市場価値

転職活動でいくら良い会社を見つけても、自分のスキルが市場で求められていなければ内定はもらえません。

確認してほしいのは「今、市場で求められているスキルを自分が持っているか」です。

もし古いスキルしか持っていない場合は、転職活動を始める前に、需要のある技術を学ぶことを優先してください。経験は新しい会社でゼロから積むとしても、知識があれば可能性は広がります。

自分の市場価値を客観的に把握する方法として、転職サービスに登録してエージェントに話を聞いてもらうのが一番手っ取り早いです。面接を受けなくてもいいので、まず「自分が今どう見られているか」を確認するだけでも大きな収穫になります。

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3. 転職によるリスクを把握しておく

転職は今や珍しいことではありませんが、リスクがゼロではありません。事前に把握しておきましょう。

主なリスクは以下の3つです。

年収が下がる可能性がある
3〜5年目の転職では、即戦力として期待される分、スキルによっては年収が上がることも下がることもあります。事前に希望年収の相場を調べておきましょう。

転職活動に思ったより時間がかかる
書類選考・面接・内定・退職手続きと、実際に転職先に入社するまで3〜6ヶ月かかることは珍しくありません。

今の職場の人間関係に変化が生じる
転職を決意した後、今の職場でどう振る舞うかも意外と重要です。退職が決まっても最後まで誠実に仕事をすることが、後々のキャリアでプラスになります。IT業界は意外と狭く、転職先に知り合いがいたり、配属されたプロジェクトで以前の同僚と再会することは珍しくありません。私自身も、そういった経験を何度かしています。今の職場での振る舞いは、次の会社でも自分の評判につながると思っておいてください。


3〜5年目が転職するベストなタイミング

転職を決断したら、タイミングも重要です。

3〜5年目のエンジニアは、新しい会社から「即戦力」として期待されます。そのため、新しいプロジェクトが立ち上がる6月ごろに参画できるように逆算して動くことをおすすめします。

多くの会社は年度(4月)で予算を確定し、新しいプロジェクトが動き出すのは6月前後になることが多いです。

6月参画を目指すなら、遅くとも2〜3月には転職活動をスタートする必要があります。会社によってはすぐに退職できないこともありますし、転職活動自体にも時間がかかります。

「転職しようかな」と思い始めた今が、実は動き出すベストなタイミングかもしれません。


まとめ

転職を考え始めたITエンジニア3〜5年目の方に、確認してほしい3つのことをお伝えしました。

  1. 退職の原因は「会社」か「仕事内容」かを明確にする
  2. 自分のスキルの市場価値を客観的に把握する
  3. 転職によるリスクを事前に整理しておく

「会社との方向性のズレ」は、立派な転職理由です。ただし、感情的に動くのではなく、この3つを確認した上で動き出すことで、転職の成功率は大きく変わります。

まず、自分の市場価値がどのくらいかを確認することから始めてみてください。

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