こんにちは。
私は、システム開発の業界で約20年の経験があります。
現在もシステム開発の現場で働いており、現場の変化を生で感じています。
そんな中で、最近では、システム開発の現場でも働き方が変化してきました。
私がプログラマとして働き出した頃は、狭い部屋にエンジニアが寿司詰め状態で作業していました。
また、短納期の開発が多かったのもあり、残業、徹夜はザラにある状態でした。
そのような状況下にプログラマとして入った私は、半年以上、雑用や仕様書のチェックなどの作業をしていました。
また、今では考えられないような罵声も浴びてきました。
今では、短納期の開発はあるのですが、残業や徹夜は、ほとんどなくなりました。
それに、現場では、罵声が飛ぶこともなくなりました。
では、今後、システム開発の現場は、どう変わっていくのかについて、以下で書いていきます。
システム開発の現場はリモートワークが基本になる
結論から言うと、システム開発の現場はリモートワークが基本となります。
なぜかというと、昨今のコロナ禍で、システム開発は、リモートワークで作業しても生産性は落ちないと言う経験をしたからです。
これまでも、「システム開発は、事務所で作業する必要ないよね」と言うことは言われてきました。
私も、以前から、システム開発はリモートワークできると思っていました。
また、リモートワークにすることで、事務所に通える範囲に住んでいなくても、企業に所属できるようになるのになと思っていました。
それが、新型コロナのパンデミックによって、いろんな職種で強制的にリモートワークになったのです。
そして、経済が回り出した今、大手IT企業でフルリモートワークが可能となりました。
現在のシステム開発の現場はハイブリッドワークが多い
上で書いたように、大手IT企業ではフルリモートになってきています。
しかし、中小のIT企業では、フルリモートは、ほとんどありません。
中小のIT企業では、ハイブリッドワークが多くなっています。
ハイブリッドワークとは、週2日は事務所で働き、週3日はリモートワークする働き方です。
なぜハイブリッドワークをするのかというと、社員を管理したいと考えているからです。
社員を管理すると言う考え方は、古い日本的な考え方で、頑張っている人が優秀と言う見方です。
海外では、生産性が高い人が優秀と言う見方が普通なのですが、日本では努力が美徳と以前から考えられてきました。
そのため、生産性が低くても、残業、休出して頑張っている人が評価される日本的な文化が広まったのです。
しかし、コロナ禍となり、リモートワークを行ってみると生産性が落ちなかったのです。
それにより、中小のIT企業も、生産性に意識が移りました。
でも、中小のIT企業の役職者は、高齢の方が多く、古い日本的な考え方のが多いのです。
そのため、中小のIT企業では、ハイブリッドワークが多いのです。
個人的には、ハイブリッドワークを続ける中小のIT企業は、今後、縮小化していくと考えています。
これから必要となる行動
では、これから何ができるのかについて考えてみます。
Web会議の最適化
リモートワークで欠かせないのがWeb会議です。
ただし、これまでのように、何かあれば会議を行うと言う形式では大変になります。
これまでは、会議室に集まって、結局、結論が出ずに時間が来て終了となる会議も多かったと思います。
それを、Web会議で行っていると、時間の無駄になり、生産性も落ちてしまいます。
なので、Web会議では、きちんと結論を出し、次のステップへつなげることが大事です。
また、Web会議システムの使い方も考えた方がいいでしょう。
直接、顔を合わせることが少なくなるので、雑談で使用するのも有りかもしれません。
チャットを使ったコミュニケーション
リモートワークになって増えたのが、チャットシステムですね。
チャットシステムを、メールのように使っている人もいるようですが、用途を分けた方が良いと個人的に思います。
チャットは、リアルタイム性が高いので、相手とコミュニケーションを取ることに特化した方が使いやすいと思います。
長いチャットを送られても、読むのも大変だし、返信も大変ですよね。
長い文章は、メールで送って、チャットで「メールしたから見といて」くらいがいいのではないでしょうか。
今では、チャットシステムにもいろんな付加サービスが出てきているので、工夫次第では良いコミュニケーションツールになると思います。
特化したスキル
これまでは、多くのスキルを持っている人が評価されてきました。
開発言語で言うと、C/C++、Java、PHP、Ruby、Python・・・とできる人が評価されてきました。
でも今では、React、Laravel、AI、ブロックチェーン・・・と複雑になってきています。
なので、特化したスキルを持っていることが、今後評価されるようになってきます。
特化することで、これからの雇用形態であるジョブ型で優位に立てると思います。
もう、1つの会社で一生働く時代ではないですからね。
まとめ
今回は、「システム開発の現場は今後どうなるか?」について書いてきました。
システム開発の現場は、リモートワークが基本となります。
すでに、大手IT企業では、フルリモートワークを行っています。
しかし、中小のIT企業では、ハイブリッドワークを行っています。
なぜかと言うと、生産性ではなく、人を管理する古い日本的な経営をしている企業が多いからです。
では、今後、どのような行動が必要かというと以下の3つです。
- Web会議の最適化
- チャットを使ったコミュニケーション
- 特化したスキル
リモートワークには、コミュニケーションが取り辛いなどの問題もありますが、生産性が向上するなどの効果もあります。
今後のシステム開発現場に期待しています。
では、今日はこの辺で。
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