こんにちは。
「プログラマ = 理系」と思っていませんか?
就職活動をしている学生を見ていると、
「私、文系なのですがプログラマになれますか?」
と言う学生がたくさんいます。
その他にも、
「プログラミングの経験がないです。
「パソコンの知識がないです」
と言う学生もたくさんいます。
結論を言ってしまうと、
プログラマになるのに、理系も文系もありません。
私は、これまで20年間プログラマとして働いてきましたが、
「学生時代は、文系でした」と言う人はたくさんいます。
さらに言うと、理系でプログラマになった人よりも、
文系でプログラマになった人の方が実力が高いことがあります。
なので、プログラマになるのに、理系も文系もないのです。
プログラマになるのに理系も文系もない
では、なぜ「プログラマ = 理系」と言う考えが広まっているのでしょうか?
それは、私よりも年上の方(40代後半以上の方)では、「パソコン = 計算機 = 理系」と言う意識が大きいからです。
でも、現在では、生まれた時からパソコンが身近にありますよね。
パソコンでゲームをしている人も多いと思います。
つまり、現在では、パソコンは身近にある機械なのです。
身近にある機械に、もっといろんなことがさせたいなと思うのは普通のことです。
では、パソコンに何かさせるには、プログラミングが必要になるのですが、
現在のプログラミングは、数値計算だけではないのです。
どちらかと言うと、論理計算と言った方いいように思います。
「論理計算」というと、理系じゃないかと思う人もいると思いますが、必要なのは論理的思考なのです。
論理的思考って理系の人よりも、文系の人の方が強かったりもします。
なので、プログラマになるのに理系も文系もなく、論理的思考が出来る人なら誰でもなれるのです。
新卒は、みんな同じレベルです
新卒の面接をしていると、
「私は、プログラミングの勉強をしています」
「私は、Webサイトを持っています」
とアピールしてくる学生がいます。
しかし、内容を聞いてみると、学校の授業で学んだ内容程度なのです。
もちろん、新卒の面接でプログラミングについて突っ込むことはしません。
学生にとっては、一生懸命に考え出したアピールポイントだと思うので、それを潰してしまうとかわいそうですからね。
では、新卒の面接で何を見ているかと言うと、「コミュニケーション力」のみです。
学生は、面接中は緊張でカチカチになっています。
そのような状況でも、十分にコミュニケーションがとれるかどうかです。
社会人になると、さまざまな状況で、他者とコミュニケーションをとることになります。
きちんとコミュニケーションがとれると、情報は十分に入ってきます。
また、プログラミングの知識は、基本が理解できれば、あとは実戦で磨くことが可能なのです。
なので、新卒のプログラミング力には、企業は期待していないのです。
IT企業は、新卒に即戦力を求めていない
上でも記載しましたが、企業は、新卒にプログラミング力を期待していません。
なので、新卒でシステム開発企業に入社してすぐの仕事は、試験やチェック作業になります。
新卒の最初の作業が試験というのは、運がいい方です。
ほとんどが雑用です。
つまり、新卒に即戦力を求めていないのです。
試験や雑用には、理系も文系もないですよね。
では、どのようにプログラマに成長していくでしょうか?
企業ごとに異なるでしょうが、大体以下の順序で作業することになります。
- 雑用
- 試験
- 不具合対応
- 簡単なプログラミング
- プログラミング
- 詳細設計
- 基本設計
- 要件定義
大体、この1〜8を3年ほどかけて経験することになります。
早く経験を積むには?
本気でプログラマを目指すのであれば、仕事だけではなれません。
自分でプログラミング力を上げていく必要があるのです。
ここでも、理系や文系の違いはありません。
よく「自分は理系だから」「プログラミングの経験があるから」と、
入社後に学ぶことを辞めてしまう人がいます。
しかし、プログラマとして一人前になるには、常に学び続けなければならないのです。
私も、20年間プログラマをしてきましたが、プライベートの時間も学びに使っています。
もし、自分で学ばない場合、上の「5. プログラミング」で止まってしまいます。
「6. 詳細設計」が出来るようになるには、さまざまなロジックを知る必要があります。
そのためには、仕事だけでは学ぶことができません。
多くが、「5. プログラミング」で失敗し、「自分はプログラマにあっていない」と諦めてしまいます。
これは、新卒に限った話ではないのですが、システム開発企業に就職できればプログラマになれると間違った考えの人が多いです。
プログラマになれるかどうかは、「常に学び続けることができるか」が要になります。
常に学び続けることができると、「5. プログラミング」から上の作業ができるようになります。
「8. 要件定義」になると、プログラミングや開発の知識だけでは不十分になります。
お客様と打ち合わせをするようになるので、お客様の業界知識などが必要になってくるのです。
ここまでくると、理系も文系もないです。
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学び続けるには、一人でやると結構しんどいので、以下のようなコミュニティに参加するのも一つの手段です。
まとめ
これまで書いてきたように、文系でもプログラマになれます。
なぜなら、プログラマに必要なのは、「論理的思考」と「学び続ける力」だからです。
実際、新卒のプログラミング力は、ほとんと同じレベルです。
それに、企業側も新卒者には、即戦力を求めていない。
でも、「常に学び続けるなんて無理」と思うかもしれません。
私も、「勉強」と言われると嫌気がさしてしまいます。
しかし、「学ぶ」となると、さまざまなことから学ぶことができます。
極端な話、遊びながら学ぶこともできるのです。
今では、オンラインゲームで、コミュニケーションを取りながな、赤の他人と楽しむことも可能ですよね。
そこから学ぶことも多いはずです(意識していないと難しいですが)。
なので、プログラマに理系も文系も関係ないのです。
では、今日はこの辺で。
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