こんにちは。
サラリーマンの方は、「PDCA」と言う言葉をご存知かと思います。
PDCAとは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)の頭文字を繋げた言葉で、
計画 => 実行 => 評価 => 改善 => 計画 =>・・・と実行していくことで、
より良い製品を作っていくことです。
詳しくは、ググってもらえると、多くの方が詳しく説明されていますので、そちらを読んでください。
PDCAをググっていると、
「PDCAは古い」
「PDCAに代わる○○○○」
と言う言葉が出てきます。
私は、「PDCAは古い」とは思いません。
なぜなら、これまで多くの企業が、PDCAを使って売り上げを伸ばしてきたからです。
では、なぜ「PDCAは古い」と思われるのかというと、PDCAサイクルを回すのには時間がかかるからです。
確かに、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進む中、判断に時間がかかるのは問題ですよね。
しかし、長期的な目標管理では、PDCAは十分に有効なのです。
では次に、「PDCAに代わる○○○○」で「○○○○」としてよく紹介されているのが「OODA」です。
OODAとは、観察(Observe)、状況判断(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)の頭文字を繋げた言葉で、
こちらも、観察 => 状況判断 => 意思決定 => 行動 => 観察 => ・・・と実行していく方法です。
こちらも、ググってもらえると、多くの方が説明されているので、詳しくはそちらを読んでください。
OODAは、観察や状況判断によって意思決定を行うので、短い時間でサイクルを回すことができます。
なので、PDCAよりも今の時代にあっていると考えられても仕方のないことです。
しかし、PDCAとOODAは、それぞれ背後にある状況が違うのです。
つまり、PDCAとOODAは、使う場面が違っていて、それぞれを上手く生かすことで、大きな効果が得られるのです。
戦略はPDCA、戦術はOODA
では、どのように使い分けるかと言うと、
タイトルにも書いています通り、「戦略はPDCA、戦術はOODA」で使い分けるのです。
平たく言うと、マネージメントは「PDCA」、現場では「OODA」を使うのです。
「でも、DXが進む時代、PDCAでは判断が遅くなるのでは」と思いますよね。
でも、企業の売り上げや利益というのは、DXが進んでも年単位で比較されることが多いのです。
なので、四半期単位でPDCAを回すことで、十分に効果が見込めます。
では、なぜ現場は「OODA」なのかと言うと、現場は、毎日状況が変わるからです。
状況の変化が早い中、計画から考えている時間はありませんよね。
具体的な行動の例(私の場合)
では、私がどのように、PDCAとOODAを使い分けているかをご紹介します。
私は、長年プログラマとして働いています。
なので、システム開発のプロジェクトマネージャも、プログラマも経験があります。
もちろん、現在でもプロジェクトマネージャ、プログラマとして働いています。
プロジェクトマネージャとしてPDCAを使う
プロジェクトマネージャとして働く時は、PDCAを使っています。
大きなシステム開発では、設計、製造、テストと各段階でPDCAを回しています。
小さなシステム開発では、1プロジェクトでPDCAを回しています。
PDCAを回す上で注意していることは、以下の2点です。
- 計画(Plan)で、数値目標を設定すること
- 評価(Check)で、計画の時の数値目標に対する評価をすること
特に注意しているのは、評価の時に、作業者の評価をしないことです。
評価をしている時に、よく「○○さんの作業が遅かったから」と言った意見が出ますが、
それって改善することが難しいですし、好き嫌いという感情も含まれるので、あまり意味をなさないのです。
なので、評価(Check)では、計画(Plan)時の数値目標に対してのみ行なっています。
プログラマとしてOODAを使う
プログラマとして働く時は、OODAを使っています。
システム開発は、ひとりで行うこともありますが、ほとんどがチームで行います。
チームでシステム開発を行うと、担当する機能が一人ひとり異なってきます。
そのため、機能ごとのインターフェースが変化するのです。
そこで役に立つのがOODAです。
接続する機能のインターフェースが、どのように変わるかをよく見て判断しています。
特にOODAが役立つのが、不具合が発生した時です。
発生した不具合の現象や、データの状態などを観察して判断することで、なるべく早く判断することができます。
OODAを使う時は、正しい現象やデータを取得しないと間違った判断につながるので注意が必要です。
まとめ
PDCAは、古い考え方ではありません。
今でも十分に使える考え方で、多くの企業で使われています。
DXが進む現在では、早い判断が必要となり、PDCAは不向きのように思われてしまいます。
でも、マネージメントとして使うことで十分にPDCAを回して、改善することが可能なのです。
では、現場ではどうするかと言うと、OODAを使います。
観察、状況判断に重点をおいたOODAは、早い判断を行うことができます。
つまり、PDCAでマネージメントを行い、OODAで実践することで、作業の改善が進みます。
作業の改善が進めば、生産性の向上となり、売り上げ、利益の向上へとつながるのです。
では、今日はこのへんで。
コメント